プロジェクトを牽引する立場から、 世界的食品会社のIT活用を進化させる。

前職は新卒入社した中規模SIerのSEでした。主に大手量販店向けのテナント管理システムの開発に携わりました。詳細設計、開発、運用、保守のフェーズを担い、システム開発の基本的な技術をしっかりと習得できたのですが、経験を積んでいくほど上流工程に関わりたいという想いが強くなっていきました。開発作業の際に、どうしてこのような設計になったのか、お客様は何を求めているのかといった疑問を常に感じていたからです。そこで、入社5年目にお客様のシステム構築の最上流行程に関われるプライムベンダーへの転職を目指すことにしました。 NRIシステムテクノの前身である味の素システムテクノへの入社を決めたのは、味の素社という世界的な食品大手を母体とする直系のSIerで、食品業界最先端のITに一気通貫で関われると考えたからです。味の素グループのお客様と直接関わって、上流工程のみならずIT戦略にまで深く関与できるのは、最大の魅力でした。

入社後は味の素社の販売管理システムの運用から入り、翌年にそのシステムの再構築プロジェクトのプロジェクトリーダーを任されました。続いて、同システムのエンハンス業務でプロジェクトリーダーの経験を重ね、数年後の法対応や基盤老朽化対応ではプロジェクトマネージャーのポジションを担うようになりました。 その後、味の素グループ各社に新たな管理会計システムを導入するプロジェクトがスタートし、プロジェクトマネージャーとして率いることになりました。前回までの案件のような再構築やエンハンス業務ではなく、0からスクラッチでつくり上げる開発でしたので、私にとっては新たな挑戦の連続でした。 現在は、会計関連のシステム開発を担うグループ長を務めています。複数のプロジェクトを視野に収め、プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーとしてメンバーを適切にアサインし、プロジェクトを進めながら育成しています。プロジェクトやラインのマネジメント業務が大半ですが、味の素グループのIT戦略に関する提案や実行計画の主導において、これまで以上の期待と責任を感じています。

NRIシステムテクノで働く最大の魅力は、味の素グループという世界的な食品会社のIT構築に大きく関われることです。個々のプロジェクトでは最上流工程でシステムの方向性を決める立場で活躍できますし、キャリアが進めば味の素グループ全体のIT戦略の策定でも意見が求められます。 実際に、味の素グループ会社の管理会計システム構築でプロジェクトマネージャーを務めた時は、経営の中枢である財務部門や事業戦略部門、営業推進部門と毎週のように会議を重ね、ITコンサルタントのような役割を果たしました。このシステムが目指したのは、支店別や商品別、得意先別などさまざまな切り口で業績を可視化し、経営の迅速な意思決定に貢献できる事業基盤を実現することです。IT開発を牽引する私の立場でも味の素グループがどのような経営を実現していきたいのかダイレクトに伝わってきました。この醍醐味は、お客様と深く関われる立場でないと得られないでしょう。

私はNRIシステムテクノに転職後、上司に恵まれ、得意分野を持った同僚たちのフォローもあり、一つひとつのプロジェクトを最後までやり遂げることを重ねてきました。一方で、常に新しいことにチャレンジさせてくれる風土も根付いています。最新テクノロジーなどに主体性を持って取り組もうとすれば、研修への参加や研究開発でのツール導入など、会社からの積極的な支援もあります。そうした中で管理職を任されるようになり、今度はメンバーであるプロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーたちの実力を引き出し、それぞれが願っているような成長を実現できるマネジメントに邁進したいと考えています。 管理会計システム領域の開発グループを率いている立場としては、次のステップとして味の素グループ以外のお客様を開拓していくことも視野に入れています。ここではNRIグループであることのアドバンテージが活かされると考えています。